誰かの反発を食らうポイントはここ!

経営者さんからのご相談が最近、増えてきています。
その中で
「従業員が私の話に耳を傾けてくれない」とか
頼みごとをすると
「それは業務命令ですか?やらないとダメですか?」
と強い口調で反発を食らうという
ご相談がよくあります。

 

このパターンの場合、結構ここを変えるだけで
かなり効果高いです。

 

私も今は抜け出しましたが、息子が不登校をして
思春期真っ最中だった時に、このことに気づいて
やり始めたら効果が物凄く大きかった方法で、
以前は子育て相談でよくアドバイスしていました。

 

夫がこれと同じことをして
息子から強い反発を食らっていたので、
それを例に挙げてお話します。

 

うちには2匹の猫がいます。
1匹はとても食いしん坊で食事の時間が
近づくと大騒ぎで
「ごはん!ごはん!」と何度も鳴きます。
片や、もう1匹は食に対するこだわりは
あまりなく、騒いだりはしません。

 

それなので食いしん坊の猫は
夫が仕事から帰宅する前に
大騒ぎをするのでご飯を食べますが、
もう1匹は
夫が帰宅してから、夫がその猫と
会話をしながらご飯をあげます。
我が家ではこれが暗黙のルールに
なっています。

そして、ある日の夜、事件は起こりました。

 

息子がその食いしん坊の猫にご飯を
あげてしばらくして、夫が帰宅しました。
もう1匹の猫のご飯の準備をしながら
いきなり大声で

 

「ダメだ!この容器にスプーンを
入れちゃ!」と
かなり強い口調で、夫が息子に
文句を言っています

 

すると息子もそれに負けないくらい
強い口調で
「そんなの、容器洗えばいいだけじゃん。
そんなことぐらいで怒ることないじゃん。」
と返しました。

 

すると夫からは
「俺は洗いたくないんだよ。
そんなこと言うならお前が洗えよ」と
さらに反発の強い口調。

 

それに対して高校生の息子も負けていません。
「そんなの知らねーよ。自分で何とかしろよ!」

 

そんな夫と息子のやり取りを
「うわー、面白い!
やっぱり潜在意識の成せる現実は興味深い!」と
楽しみながら聞いていた私。

 

私がこんな風に面白がって客観的に見ていると、
一瞬、怒りの感情が優位になっていたリビングも
いつの間にか何事もなかったような状態に戻ります。

 

さて、夫と息子のやり取りを例に出して
私が何を伝えたいことは、
息子の反発を食らったきっかけは
夫の中にあったということです。

 

どういうことかと言うと
夫がイライラとした怒りのような感情を
元から持っていて、その感情のまま
息子の行動に対しての判断をして
息子に怒りの感情を向けたから、
息子も同じ怒りの感情で返事をしただけ
に過ぎないということです。

 

ここは推測ですが、蒸し暑い中、
スーツを着て、混んだ電車に乗って帰宅して
汗だくでイライラしてたとか、
仕事で上手く行かないことがあってそれを
引きずっていて、
潜在意識としてイライラと
した怒りのような感情の中に
支配されていたのでしょう。

 

そして、その怒りの感情に支配された状態のまま
目の前の現実を捉えたから
真っ先に怒りを感じ、息子に対して
強い口調になっていたのです。

 

 

ここからはこういう場合にどうすればいいのか?と
いう対処方法です。

 

目の前の出来事にイラっと来たとします。
このイラっとしている感情を落ち着かせて
冷静になるために、
例えば、深呼吸するとか何か飲むとか
自分にとって少し冷静になる行動を取ります。

 

そして冷静になりながら考えるのです。

 

自分はこの容器にスプーンを入れられていたことに
腹がたったけれど、どういう状況を望んでいたんだろう?

 

こうやって考えるのです。

 

すると、この容器にスプーンを入れるのではなく
もう1匹が食べるお皿にスプーンを入れて
欲しかったんだ!
自分がやって欲しいことを息子に
伝えればいいんだなと答えにたどり着きます。

 

そこまで考える余裕が持てたら、
もう怒りの感情を息子にぶつけることには
ならないので
「今度からこっちのお皿にスプーンを
入れて欲しい」と
息子に伝えれば、
息子だって
反発の感情をぶつけられていないので
聞き入れるはずです。

 

 

これと同じ話を出張から家に帰って
奥様と大喧嘩になった経営者さん
にしました。

 

するとその方は笑いながら
「ほんと、その通りです。
俺は何としても商談をまとめようと
大阪と福岡に出張して。
でも、何か空回りしてて、
全然まとまらなくて
イライラしてたんだ。
それでやっとの思いで東京に帰ってきて
我が家に帰宅したら、
俺のベットが洗濯物の山になってて。
もう今まで我慢していた怒りの感情が
噴き出して、奥さんにその怒りの感情を
そのままぶつけていただけだったんですね~」

そして、セッションが終わるときには
こういう場合、奥さんに怒りの感情を
そのままぶつけるのではなく、
どういう言葉をかけるのかも決まりました。

 

「出張から帰った時には疲れを取りたいので
お風呂を沸かしておいて欲しいということと、
自分がいない間、洗濯物を一時的に俺のベットに
置くのは構わないけれど、帰って来るまでには
片付けて寝られる状態にしておいて欲しい」
こうやって伝えることにしたそうです。

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